廃棄物処理法の改正の経緯

廃棄物処理法の改正の経緯

平成25年改正

特定の施設から排出される廃油(廃溶剤(1,4-ジオキサンに限る))(表1)及び特定の施設(表2~4)から排出される一定濃度以上の1,4-ジオキサンを含むばいじん、汚泥、廃酸又は廃アルカリを、特別管理産業廃棄物に追加した。
また、一定濃度以上の1,4-ジオキサンを含む燃え殻及びばいじんについては、遮断型最終処分場へ埋立処分を行うものとするなど、埋立処分基準等の整備が行われた。

表1.特定有害産業廃棄物の判定基準

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表2.特別管理産業廃棄物排出源別一覧表(ばいじん、燃え殻)

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表3.特別管理産業廃棄物排出源別一覧表(廃油)

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表4.特別管理産業廃棄物排出源別一覧表(汚泥、廃酸、廃アルカリ)

表 表 表 表 表 表 表

平成27年改正

  1. PCB使用廃安定器は、コンデンサ以外の部位にもPCBによる汚染が生じていることが判明したため、分解・解体作業を原則禁止することとした。 PCB廃棄物の燃焼条件について、低濃度PCB廃棄物に限り850℃以上で2秒以上滞留することに変更した。
  2. 廃水銀等(特定の廃水銀及び廃水銀化合物)及びその処理物を新たに特別管理廃棄物に指定するとともに、処理・保管の基準が追加された。
    廃水銀等及びその処理物とは、次の①~③に該当する廃水銀等及び当該廃水銀等を処分するために処理したもの(環境省令で定める基準に適合しないものに限る。)である。
  • ①次表の施設において生じた廃水銀等であって、水銀使用製品が産業廃棄物となったものに封入された廃水銀等を除くもの。

    施行規則別表第1
    1 水銀若しくはその化合物が含まれている物又は水銀使用製品廃棄物から水銀を回収するための施設
    2 水銀使用製品の製造の用に供する施設
    3 灯台の回転装置が備え付けられた施設
    4 水銀を媒体とする測定機器(水銀使用製品を除く。)を有する施設
    5 国又は地方公共団体の試験研究機関
    6 大学及びその附属試験研究機関
    7 学術研究又は製品の製造若しくは技術の改良、考案若しくは発明に係る試験研究を行う研究所
  • ②水銀若しくはその化合物が含まれている産業廃棄物又は水銀使用製品が産業廃棄物となったものから回収した廃水銀。(なお、水銀使用製品の破損により漏洩した廃水銀は該当しない。)

  • ③上記①又は②に該当する廃水銀等を処分するために処理したもの(環境省令で定める基準に適合しないものに限る。) 環境省令で定める基準とは、水銀の精製設備を用いて行われる精製に伴って生じた残さであること。施行日は、平成28年4月1日。

平成28年改正

トリクロロエチレンの排水基準を見直す水質汚濁防止法令の改正を受け、トリクロロエチレンを含む廃棄物が特別管理産業廃棄物に該当するかどうかの判定基準などを厳格化し、一部を除き、平成28年9月15日から施行された。

平成29年改正

(1)廃棄物の不適正処理への対応の強化
  1. 許可を取り消された者等に対する措置の強化(第19条の10等)

    市町村長、都道府県知事等は、廃棄物処理業の許可を取り消された者等が廃棄物の処理を終了していない場合に、これらの者に対して必要な措置を講ずることを命ずること等ができる制度を整えた。

  2. マニフェスト制度の強化(第12条の5、第27条の2)

    特定の産業廃棄物を多量に排出する事業者に、紙マニフェスト(産業廃棄物管理票)の交付に代えて、電子マニフェストの使用を義務付けることとした。
    また、マニフェストの虚偽記載等に関する罰則が強化された。

    【虚偽記載等の罰則】

    (改正前)6月以下の懲役または50万円以下の罰金

    (改正後)1年以下の懲役又はこれを100万円以下の罰金

(2)有害使用済機器の適正な保管等の義務付け

人の健康や生活環境に係る被害を防止するため、雑品スクラップ等の有害な特性を有する使用済みの機器(有害使用済機器)について、次の制度が設けられた。(第17条の2) (表5)

  1. これらの物品の保管又は処分を業として行う者に対する、都道府県知事等への届出、処理基準の遵守等の義務付け
  2. 処理基準違反があった場合等における命令等の措置の追加等の措置
(3)親子会社間における自ら処理できる範囲の拡大

親子会社が一体的な経営を行うものである等の要件に適合する旨の都道府県知事の認定を受けた場合には、当該親子会社は、廃棄物処理業の許可を受けないで、相互に親子会社間で産業廃棄物の処理を行うことができる制度を設けた。(第12条の7)

施工日: (1)、(2)、(3)は平成30年4月1日
電子マニフェストの使用の義務付けに係る規定については平成32年4月1日

(4)水銀に関する水俣条約を踏まえた水銀廃棄物対策(平成29年10月1日施行)
  1. 水銀使用製品産業廃棄物及び水銀含有ばいじん等に係る処理基準が追加された(委託契約書、マニフェストへの記載等)
  2. 特別管理産業廃棄物である廃水銀等に係る特定施設が追加された(保健所、検疫所等) 表
  3. 産業廃棄物処理施設に追加された廃水銀等の硫化施設についての技術上の基準等が追加された
  4. 最終処分場の維持管理基準及び廃止基準が追加された(埋め立てる処理物の記録の保存等) など
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